契約した携帯電話会社以外ではスマートフォンなどの端末を使えないようにする「SIMロック」について、総務省は、来年9月以降、中古の端末でもロックの解除に応じるよう携帯各社に義務づけることになりました。
「SIMロック」は、スマートフォンなどに入れて電話番号などを識別する「SIMカード」を、契約した携帯電話会社以外の端末で利用できないように制限をかけるものです。
これまで携帯各社は、端末を新品で買った契約者に対しては、購入してから一定期間がたつなどした場合にロックの解除に応じていましたが、中古の端末は対象にしていませんでした。
これについて、総務省は法律に基づくガイドラインを28日改正し、携帯各社に対し、中古の端末でもロックの解除に応じるよう義務づけることにしました。ガイドラインは来年9月に適用されます。
「SIMロック」が解除されると、中古の端末を買った利用者が好きな携帯電話会社を選べるようになり、選択の幅が広がることが期待されています。
総務省としてはロックの解除によって中古の端末の流通を活発にし、格安スマホへの移行を増やすなど、事業者間の競争を促す狙いです。
-- NHK NEWS WEB