患者がスマートフォンを操作してベッドの近くまで呼び出し、1人で乗り降りできるロボットタイプの車いすを滋賀県草津市の病院が導入することになり、28日、お披露目されました。
この車いすは、福岡県のベンチャー企業が開発したもので、全国で初めて、草津市にある草津総合病院が導入することになりました。
幅およそ70センチ、奥行き1メートルで、患者がスマートフォンを操作してベッドなどの近くまで呼び出すことができるロボットタイプのものです。
「座る」のではなく、「またがる」ようになっていて、シートを乗りやすい高さに自動で調節できるため、患者が助けを借りずに1人で乗り降りすることができるということです。
また、シートをわずかに前に傾けているため、食事や洗面もしやすいということで、看護師など介助する側の負担の軽減にもつながると期待されています。
病院を運営する社会医療法人「誠光会」の北野博也理事長は「人材不足解決のため、ロボットなど、支援機器の導入を積極的に進めています。患者、職員双方にメリットが出ればうれしい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB