今月26日の夜、38人の乗客を乗せたJRの高速バスが、和歌山県内で道を間違えて崖のそばを通る狭い山道に入り込み、およそ1キロ走り続けた末に立往生していたことがわかりました。
西日本ジェイアールバスによりますと、今月26日の午後8時ごろ、乗客38人を乗せて和歌山県白浜町から大阪駅に向かっていた高速バスの運転手から、「道を間違えて動けなくなった」と連絡があったということです。
このバスは通常のルートが渋滞していたため会社の指示でう回ルートを走っていましたが、和歌山県日高川町で道を間違えて山道へ入り込んだということです。
この山道は川沿いで幅が狭く、崖のそばを通るところもあり、バスは車体をガードレールなどにこすりながら1キロ余り走り続けた末に、カーブミラーにぶつかってサイドミラーが壊れ、走行できなくなったということです。
乗客にけがはありませんでしたが、バスが立往生した現場の近くでおよそ1時間待たされ、バス会社が手配したタクシーに乗り換えたということです。
バスの運転手は勤務歴およそ20年のベテランで、「道なりに進めばいいと思い込んで道路標識を見落としてしまった」と話しているということです。
西日本ジェイアールバスは「お客様に多大なご不安とご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます」と話しています。
-- NHK NEWS WEB