岐阜市の病院でエアコンが故障した病室にいた入院患者5人が相次いで死亡した問題で、病院がエアコンの定期点検をしていなかったことが岐阜市の立ち入り検査でわかり、市は点検するよう指導しました。一方、警察は5人が熱中症になった可能性があると見て病院の管理体制などについて捜査を進めています。
岐阜市にある「Y&M藤掛第一病院」で、今月26日から28日にかけて、83歳から85歳の男性3人と女性2人の入院患者が相次いで死亡しました。
5人が入院していた3階と4階の病室では、今月20日にエアコンが故障していて、警察は、熱中症になった可能性があると見て調べています。
29日まで2日続けて病院を立ち入り検査した岐阜市によりますと、この病院では故障したエアコンについて定期点検をしていなかったということです。
病院側は「故障したら修理すればいいと思っていた」などと説明したということで、市は、今後は定期的に点検するよう指導を行ったということです。
一方、今月20日に病院からエアコンの修理の依頼を受けた地元のガス会社にNHKが取材したところ、調査した下請け業者から「室外機の部分が壊れている」という報告を受けたということで、部品の調達には1か月ほどの時間が必要だったということです。
警察は、引き続き患者の死因を調べるとともに、病院の管理体制などに問題がなかったか捜査を進めています。
-- NHK NEWS WEB