アメリカのことし4月から6月までのGDP=国内総生産の改定値が発表され、年率に換算した実質の成長率はプラス4.2%と、速報値の段階から0.1ポイント上方修正され、経済の拡大が加速していることを裏付ける結果となりました。
アメリカ商務省が29日発表した、ことし4月から6月までのGDPの成長率の改定値は、年率に換算した実質で、前の3か月に比べてプラス4.2%になりました。
これは市場の予想を上回り、速報値の段階のプラス4.1%から0.1ポイント上方修正されました。
項目ごとに見てみますと、企業の設備投資がプラス7.3%からプラス8.5%に大幅に上方修正され、GDPを押し上げました。
一方で、GDPのおよそ7割を占める個人消費はプラス4%からプラス3.8%に、輸出がプラス9.3%からプラス9.1%に、いずれも小幅ながら下方修正されました。
アメリカ経済は、貿易摩擦の影響に懸念が高まっているものの、雇用の力強い伸びなどに支えられ拡大していて、市場関係者の間では、中央銀行に当たるFRB=連邦準備制度理事会は、来月の会合で追加の利上げに踏み切るという見方が大勢を占めています。
-- NHK NEWS WEB