現金を使わずに支払いを済ませる「キャッシュレス」のサービスが相次いで導入される中、金融大手の「りそなグループ」は、さまざまな決済方式に1台で対応できる端末を小売店などに無償で提供していくと発表しました。
キャッシュレス化をめぐってはクレジットカードや交通系の電子マネーなどのほか最近、企業の参入が相次いでいるQRコードを使ったスマホ決済など、さまざまな決済方式が乱立していて、普及を進めるうえで課題になっています。
こうした中でりそなグループは、おもだった決済方式に1台で対応できる端末を開発し、ことし11月以降国内の小売店や飲食店に無償で提供することになりました。そして、小売店のポイントカードなどとキャッシュレス決済の機能を組み合わせたスマホ向けのアプリの提供も行っていくということです。
りそなとしては、消費者の利便性を高めるとともに決済の手数料収入や買い物の動向などのビッグデータを活用して新しいビジネスにつなげることが狙いです。
大手銀行がこうしたサービスに乗り出すのは初めてだということで、「りそなホールディングス」の鳥居高行執行役は「小売店の負担を減らしてキャッシュレス化の流れを一層進めたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB