ヨーロッパ最大規模の家電ショーが公開され、世界のメーカー各社がAI=人工知能などを活用した最新の製品を披露しました。
ドイツのベルリンで1800社余りが参加して開かれるこの家電ショーは、31日の開幕を前にメディア向けに公開されました。
韓国のLGは衣服についた雑菌やにおい、しわをスチームや振動で取り除くクローゼット型のクリーニング機を展示しました。37の言語を認識する機能を搭載していて、会話するように使えるとアピールしています。
日本メーカーではパナソニックが未来のキッチンを展示し、調理の進み具合を検知して使う人が音声などで指示をしなくても、自動で作り方が表示されたりオーブンの扉が開いたりする様子を披露しました。
また、ソニーの新型スマートフォンは、時間や場所によって持ち主がよく使うアプリを予測する機能を備えていて、画面に触れた指の周りには、例えば朝の通勤中はニュースや天気、夜の自宅ではゲームや趣味の動画アプリが表示されるようになっています。
ソニーの吉田憲一郎社長は、「家電を人に近づけていくことが大切で、技術からではなく、使う人から考えていかなくてはならない」と述べ、AIなど新しい技術が家電に取り入れられる中、ユーザーのニーズに合わせた製品が一段と求められていると強調していました。
-- NHK NEWS WEB