アメリカのライドシェア最大手のウーバーは、西海岸を足がかりに、全米で広がっている電動スクーターのシェア事業に参入することになりました。
アメリカでは、キックスケーターのような電動スクーターのシェア事業が去年から広がっていて、乗り捨てが自由で、スマートフォンのアプリで簡単にロックを解除でき、料金も手ごろなことからロサンゼルスや首都ワシントンなど、全米各地で利用されています。
しかし、歩道での放置が歩行者の通行を妨げているなどとして、サンフランシスコ市が6月、市内の走行をいったん禁止するなど、問題も起きています。
こうした中、電動シェアスクーターが最初に広がったカリフォルニア州サンタモニカ市は30日、乗り捨てを禁止したうえで認可制とし、申請のあった12社の中から4社に事業を認めると発表しました。
認められたのは、ライドシェア最大手のウーバーの傘下で今は自転車シェアを展開する「ジャンプ」、ライドシェア大手の「リフト」、それに「バード」と「ライム」というスクーターの事業者で、合わせて2000台が対象となります。
アメリカの主要都市では今後、1マイル=およそ1.6キロを超える移動には車を使ったライドシェア、それ以下の移動には電動スクーターや自転車のシェアが一般的になると言われていて、ウーバーとリフトは電動シェアスクーター事業に新たに参入することで利用者を増やす狙いがあると見られます。
-- NHK NEWS WEB