この夏の猛暑が企業の業績に及ぼす影響について、中小企業のおよそ8割がマイナスだと考えているという調査結果がまとまりました。
これは各地の商工会議所が先月16日から22日にかけて中小企業3741社に聞き取り調査を行った結果を取りまとめたものです。
それによりますと、猛暑による業績への影響について「マイナスの影響がある」と答えた企業は82.4%に上りました。
マイナスの理由を複数回答で尋ねたところ、
▽冷房や冷蔵設備の稼働などによるコストの増加が70.4%
▽従業員の休憩時間を増やしたことによる労働時間の減少や生産性の悪化が32.8%
▽製品やサービスの売り上げや客数の減少が28.5%
などとなっています。
一方、「プラスの影響がある」と答えた企業は全体の8%にとどまりました。
調査を取りまとめた日本商工会議所の荒井恒一産業政策第一部長は「われわれが想定していた以上にマイナスの影響を指摘する声が大きかった。飲料やエアコンなどは売り上げが伸びたが電気料金が上がっていることもあってコストの増加のほうが響いたのだと思う」と話しています。
-- NHK NEWS WEB