北欧ノルウェーの閣僚が、アメリカの病院で働くという妻の希望をかなえたいとして辞任し、「男女平等の見事なお手本だ」と好意的な受け止めが広がっています。
北欧ノルウェーのソルビーク・オルセン氏(46)は2013年から運輸相を務めてきましたが、31日辞任しました。
オルセン氏によりますと、辞任の理由は、医師である妻がアメリカの大きな小児病院で1年間働くことになり、妻や2人の子どもたちと一緒に、1年間、アメリカで暮らすためです。
オルセン氏は「閣僚の仕事は一生続けられるほどすばらしいが、今度は妻が夢を追い求める番だ。こうすることは、ずっと前から2人で決めていた」と話しています。
オルセン氏が所属する与党の女性党首は「これまでの閣僚としての仕事ぶりに感謝したい。今後再び政治に戻ってきてほしい」と述べ、理解を示しました。
ノルウェーは、議員や会社役員に関してあらかじめ女性が占める割合を決めるなど男女平等が進んだ国として知られ、妻のキャリアのために閣僚ポストから降りた決断に、国民の間では「見事なお手本だ」などと好意的な受け止めが広がっています。
-- NHK NEWS WEB