カフェイン入りの清涼飲料水「エナジードリンク」について、イギリス政府は子どもが大量に飲んだ場合、肥満や頭痛など健康への影響が指摘されているとして、未成年への販売を禁止するかどうか検討を始めました。
イギリス政府によりますと、「エナジードリンク」はほかの清涼飲料水に比べて多くのカフェインを含み、子どもが大量に飲んだ場合、肥満や頭痛、睡眠障害など健康への影響が指摘されているということです。
このためイギリス政府は子どもによる過剰摂取を防ぐためとして、コーヒーや紅茶を除く1リットル当たり150ミリグラム以上のカフェインを含む飲料について、イングランド地域での未成年への販売を禁止するかどうか検討を始めたことを明らかにしました。
イギリス政府ではウェブサイトを通じて一般から広く意見を募り、その結果を踏まえて制度を検討するとしています。
イギリスでは若者のエナジードリンクの消費量が平均で月に3.1リットルとヨーロッパ全体の平均の1.5倍にあたるということで、一部の大手スーパーではすでに16歳未満への販売を控えているということです。
イギリスのメディアによりますと今回の動きに対し、「エナジードリンク」を生産するメーカーなどで作る団体は、ふだんの食事からとるカフェインと糖分のほうがはるかに多いとして、「販売禁止は差別的で、効果的ではない」と反発しているということです。
-- NHK NEWS WEB