航空大手のANAホールディングスは、増え続ける外国人観光客の多様なニーズを取り込むため、航空券を購入した旅行者と日本全国の観光ガイドを結び付ける新たなサービスに乗り出すことになりました。
ANAホールディングスは、このほど、神奈川県鎌倉市のベンチャー企業「ハバー」に数千万円を出資し、資本提携しました。
このベンチャー企業は、インターネットを通じて、外国人観光客と自社に登録している全国およそ4500人の観光ガイドを結び付けるサービスを有料で行っています。
観光ガイドは英語などの外国語ができる人と地域の情報に詳しい人の2人一組が基本で、ANAは、このベンチャー企業との資本提携で、自社の航空券を購入した外国人旅行者を対象にこうした観光ガイドを紹介する事業を年内にも始めるということです。
ANAホールディングス・デジタルデザインラボの津田佳明チーフディレクターは「飛行機の予約と同時に、日本でユニークな体験ができることもお客様にお薦めし、航空会社としての競争力を高めたい」と話しています。
航空各社の間では、民泊の仲介業者など他社との提携によってさまざまなサービスを展開し、増え続ける外国人観光客の多様なニーズを取り込もうという動きが広がっています。
-- NHK NEWS WEB