高齢者の介護に従事している人たちにLGBT=性的マイノリティーへの理解を深めてもらおうと、介護サービスの事業者を対象にした研修会が東京都内で開かれました。
文京区が初めて開いた研修会には、区内の介護サービスの事業者などおよそ90人が参加しました。
人材育成会社の講師が「何げないことばでもLGBTの人にいやな思いをさせることがある。顔を曇らせている人がいたら、そういう話題をやめることがサービスの向上につながる」とアドバイスしました。
続いて参加者どうしでLGBTの人たちへの対応のしかたを確認しました。
文京区によりますと、介護サービスの事業者を対象にしたLGBTの研修会は全国でも珍しいということで、今後は区内にある大学の職員向けの研修会も開いて理解を広げていきたいとしています。
研修に参加した女性は「LGBTについて漠然としか知らなかったが、どういう対応が必要かがわかったので仕事に生かしていきたい」と話していました。
文京区介護保険課の瀬尾かおり課長は「理解を深めて、その人にあった思いやりのある介護サービスを提供できるようにしたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB