カナダで開かれていたモントリオール世界映画祭で、俳優の岡田准一さん主演の時代劇で木村大作監督の「散り椿」が最高賞に次ぐ審査員特別グランプリを、また、俳優の舘ひろしさんが、定年後に生きる目的をなくしさまよう男性の姿を描いた映画「終わった人」の演技で最優秀男優賞を受賞しました。
先月23日からカナダで開かれていた北アメリカ最大規模の映画祭、モントリオール世界映画祭は、最終日の3日、コンペティション部門の受賞作品が発表されました。
日本からは、最高賞のグランプリを争うワールドコンペティション部門に2つの作品がエントリーされ、このうち、江戸時代、剣の達人の武士が故郷の藩でさまざまな陰謀に巻き込まれながらも自分を通す姿を描いた時代劇、木村大作監督の「散り椿」が、最高賞に次ぐ審査員特別グランプリを受賞しました。
また、俳優の舘ひろしさんが、大手銀行でエリートコースを歩んだあと、定年退職後に生きる目的をなくし、居場所を求めてさまよう男性の姿を描いた中田秀夫監督の「終わった人」の演技で最優秀男優賞を受賞しました。
モントリオール世界映画祭では、2006年に奥田瑛二監督の「長い散歩」が、2008年には滝田洋二郎監督の「おくりびと」が、それぞれ最高賞のグランプリを受賞しています。
-- NHK NEWS WEB