関西空港の連絡橋に台風による風であおられたタンカーが衝突し乗組員11人が取り残された事故で、海上保安部や民間のサルベージ会社が救助活動にあたった結果、全員が無事救助されました。
海上保安航空基地によりますと、4日午後1時半すぎ、関西空港と大阪・泉佐野市を結ぶ「関西空港連絡橋」に全長89メートル2591トンのタンカー「宝運丸」が衝突しました。
タンカーには11人の乗組員がいたため、海上保安部は海上からの救助作業を進め、午後7時までに男性2人をヘリコプタ−で救助しました。
救助活動は連絡橋に設置されたガス管の破損が見つかり、いったん中断されましたが、その後、安全が確認されて再開されました。
その結果、午後10時すぎにタンカーの船主が手配した民間のサルベージ会社によって残っていた9人の乗組員も船で無事に救助されたということです。
11人にけがはないということです。
海上保安部によりますと、タンカーはエンジンがかからず、自力での航行ができなくなっているということで、5日の午前0時半ごろから民間のサルベージ会社が移動作業にあたるということです。
-- NHK NEWS WEB