台風で浸水などの被害を受けた関西空港は、連絡橋にタンカーが衝突して通れなくなっているため、ターミナルビルにとどまっている利用客およそ3000人と空港で働く人たち数百人が4日夜、空港内で過ごすことになりました。
関西空港を運営する「関西エアポート」によりますと、空港には現在、第1ターミナルビルに約2500人、LCC=格安航空会社が使用する第2ターミナルビルに約150人、商業施設やホテルにおよそ350人の合わせて約3000人の利用客がとどまっています。
タンカーが衝突した連絡橋で通行が再開できるめどがたたず、利用客およそ3000人と、空港で働く人たち数百人は4日夜、空港内で過ごすということです。
利用客には、ターミナルビルのロビーなどに休憩場所を確保し、軽食を配ったということです。
関西エアポートは、5日朝から連絡橋の安全を確認し、問題がなければ、利用客をバスで空港の外に運びたいとしています。
連絡橋が使用できない場合は、船を使って利用客を運ぶことも検討しているということです。
関西エアポートは、夜を徹して滑走路や誘導路の点検などを行いますが、貨物エリアの一部などでは水が引いていない場所もあり、5日も航空機の発着は行わず、空港を閉鎖するとしています。
-- NHK NEWS WEB