大阪 泉佐野市の南海電鉄の泉佐野駅には、午前10時前、空港内で一夜を過ごした利用客が臨時のバスで次々に到着しました。
バスから降りてきた人たちは、空港から移動できたことに一様に安どした様子でした。
仕事で中国に向かう予定だった自営業の男性は「時間をずらせば飛行機に乗れると思っていましたが、橋の事故や停電で空港に泊まることになって心配しました。今は、一安心しています」と話していました。
また、ベトナム旅行に向かう予定だったカップルは「携帯電話の電波もなかなか通じなくなったうえ、飲み物や食べ物も十分ではなく、いつまで空港にいるのか不安でした。最初のバスにタイミングよく乗れたことはよかったです」と話していました。
観光で訪れたドイツ人の男性は「日本に来るのは2度目ですが、こんなトラブルになってとても驚いています。ドイツでは台風を経験したことがないので、強い風が吹いたり空港が停電したりして、とても怖い思いをしました」と話していました。
駅で利用客を降ろしたのち、再び空港に迎えに戻るバスには、復旧作業にあたる空港の運営会社の従業員たちが食料などを抱えて乗り込んでいきました。
-- NHK NEWS WEB