関西空港の閉鎖を受けて、半導体などの電子部品を輸出しているメーカーの間では、ほかの空港からの出荷に切り替える動きが相次いでいます。
このうち、半導体大手の「ルネサスエレクトロニクス」は、滋賀県と愛媛県の工場で生産した半導体部品を関西空港から航空便を使ってほぼ毎日、マレーシアの工場に輸出しています。
関西空港の閉鎖を受けて、会社では成田空港からの出荷に切り替える対応を決めたということです。
記憶用半導体のフラッシュメモリーを手がける「東芝メモリ」は、三重県四日市市の工場で生産した半導体部品を関西空港と中部空港から中国や台湾の工場に輸出していますが、別の国内の空港からも出荷することを決めたということです。
このほか「パナソニック」や「シャープ」、それに「京セラ」や「村田製作所」も、生産した電子部品などの輸出に関西空港を使っていますが、ほかの空港を利用するなどの対応を検討しているということです。
関西空港を輸出拠点として活用している企業は、半導体や電子部品のメーカーを中心に数多くあるとみられ、空港の閉鎖が長期化した場合には影響がさらに拡大するおそれもあります。
-- NHK NEWS WEB