関西空港の運営会社、関西エアポートは5日夜に会見し、取り残された利用客がまだ空港内に多数いることから、対岸とを結ぶ高速船と臨時バスの運行を深夜も続け、さらに6日も運行を継続することを明らかにしました。また、空港の再開のめどについては「検討中だが現在はたっていない」と説明しました。
5日午後8時前から関西空港内で会見した運営会社、関西エアポートの西尾裕専務執行役員は「停電で不便な中、利用客を早く空港島の外に移動できるように最後まで努めたい。ただ、とどまりたいという人もいて、今晩中に全員の移動は難しい」と述べました。
空港では、タンカーの衝突で連絡橋が通行できず、多数の利用客が孤立したため、5日朝から、高速船で神戸空港へ、バスで対岸の南海電鉄の泉佐野駅へ移動してもらうようにしましたが、利用客が多いため乗り切れず、夜になっても長蛇の列が続く事態となっています。
このため、高速船と臨時バスの運行を深夜も続け、さらに6日も運行を継続することを明らかにしました。
ただ、空港と対岸との連絡橋の通行量がタンカーの衝突事故の影響で制限されていることに加えて、対岸の道路の渋滞が激しく、所要時間が大幅にかかっているとしています。
一方、今後の空港の再開のめどについては「検討中だが現在はたっていない」と説明しました。
そのうえで、タンカーが衝突した連絡橋が全面的に通行できるなど複数の条件がクリアできれば、暫定的に空港の運用を再開させたいというプランを明らかにしましたが、時期については「もう少し時間をください」と述べるにとどまりました。
-- NHK NEWS WEB