関西空港は世界の80以上の都市とを結ぶ便が就航するなど西日本の観光の一大拠点となっていて、閉鎖が続けば関西方面の観光への影響は避けられない見通しです。
空港を運営する「関西エアポート」によりますと、関西空港はLCC=格安航空会社を使って京都や奈良などを訪れる外国人旅行客が増えるなどしているため、昨年度1年間の旅客数は前の年度を12%上回る2880万人余りと過去最高を記録しました。
政府は2年後の2020年に外国人旅行客を4000万人まで増やすという目標を掲げていますが、観光庁は「閉鎖が長期化すれば、目標達成に向けても影響が出そうだ」としています。
5日、外国人向けの新たな観光ツアーの発表会を開いたJTBの森口真一郎常務は「関西では、京都のほか大阪も道頓堀のグルメなどが外国人に人気を集めている。関西空港の閉鎖がどれだけ続くかわからず予測も立てられない状況なので、復旧の状況を見ながら対策を検討していきたい」と話しています。
旅行会社は関西空港から海外へ出発するツアー客への対応にも追われています。
JTB、日本旅行、近畿日本ツーリストの3社はいずれも、5日関西空港を出発するツアーを中止し、旅行代金を全額払い戻す対応を取っているということです。
-- NHK NEWS WEB