経済産業省で、6日午後6時から開かれた記者会見で資源エネルギー庁の担当者は、砂川火力発電所や水力発電所が復旧し、北海道内で38万キロワットの電力の供給を再開したと明らかにしました。
これによって午後4時現在で札幌市、旭川市、士別市、名寄市、深川市、岩見沢市、三笠市、美唄市、歌志内市、芦別市、赤平市、滝川市、室蘭市、苫小牧市の14の市と14の町や村のそれぞれ一部で、およそ33万戸の停電が復旧したということです。
さらに6日中に、奈井江、知内、音別の火力発電所や水力発電所、地熱発電所の再稼働を進めて、およそ100万戸分に当たる、120万キロワットの供給を目指すとしています。
資源エネルギー庁は、少しでも多くの地域に電力を供給できるようにするため電力が復旧した地域では、可能なかぎり、節電への協力を呼びかけています。
また、電源車については北海道電力の25台で配置を進めているほか、全国の電力会社から150台の応援を得る予定で、このうち35台が7日中に北海道に到着するということで、各自治体とも調整しながら病院などに配置していくとしています。
ただ、電力供給量と需要のバランスがとれないと、再び停電が起きるおそれがあるとして、復旧は発電所の状況を見ながら進めていくとしています。
一方、資源エネルギー庁の担当者は計画停電の可能性について「いまは供給力が足りず、計画停電もできない状況だ。ある程度、電力が供給されたあとで、節電で対応が可能か、そのほかの対応が必要かはあらゆる選択肢を排除せずに検討したい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB