台風21号の影響で閉鎖している関西空港は、2本ある滑走路のうち被害が少なかったB滑走路と第2ターミナルで7日から国内線の一部の運航が再開され、関西空港を拠点とする「ピーチ・アビエーション」の17便と日本航空の2便が運航されます。
関西空港は台風21号の影響で滑走路やターミナルビルが浸水したほか、タンカーの衝突で対岸とを結ぶ連絡橋が損傷し、今月4日から閉鎖されていました。
このうち、LCC=格安航空会社のピーチ・アビエーションが主に利用する第2ターミナルは被害が少なく、同じ人工島にあるB滑走路も安全が確認されたことから、空港を運営する会社は7日から国内線の一部で運航を再開することを決めました。
運航されるのは、ピーチ・アビエーションの成田、新潟、長崎などを結ぶ17便と、日本航空の羽田とを結ぶ2便の合わせて19便で、関西空港を最初に出発するのは午前11時50分発の新潟行きです。
関西空港では台風の影響で閉鎖される前は国内線は1日におよそ70便が発着していて、運航再開後の便の数は通常の3割弱にとどまっています。
また、1日におよそ200便が発着していた国際線の運航再開は決まっていません。
一方、タンカーの衝突で損傷し通行が大幅に制限されていた連絡橋は、運航の再開を受けて7日5時すぎから対面での通行が可能になりました。ただ、マイカーでは通行できず、連絡橋を走る鉄道も引き続き、運転を見合わせています。
関西エアポートでは、南海電鉄とJRの駅とを結ぶ臨時のシャトルバスや神戸空港とを結ぶ高速船を利用するよう呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB