台風21号の影響で、関西空港に取り残されていた推定で8000人近くの利用客などは6日朝までに、ほぼ空港島の外に移動しました。空港の運営会社では、被害が少なかった第2ターミナルやB滑走路を使って7日にも空港を暫定的に再開させる方針で準備を急いでいます。
空港と対岸とを結ぶ連絡橋にタンカーが接触した影響で、関西空港では4日夜の段階で推定で8000人が空港島から出られなくなりました。
空港を運営している「関西エアポート」では5日朝から対岸に臨時のシャトルバスを走らせ、高速船を運航させた結果、6日朝までに、ほぼ全員が移動を終えたということです。
運営会社では7日にも暫定的に空港を再開させる方針です。
日本航空や全日空が利用する第1ターミナルのフロアなどでは、停電が続いていますが、被害が少なかったLCC=格安航空会社が利用する第2ターミナルを使うことにしています。
また、B滑走路は航空機が発着できる状態で関西空港を拠点とするLCC「ピーチ・アビエーション」は、ほかの空港に退避させた航空機を関西空港に順次戻しています。
ただ、暫定的な再開には、タンカーが衝突し損傷した連絡橋が一般の利用客も通行できるようになることや、航空機の燃料を給油する設備を復旧させることなどの課題を解消する必要があるということです。
運営会社では関係機関に協力を求め暫定的な再開に向けた準備を急いでいます。
-- NHK NEWS WEB