台風21号の影響で閉鎖していた関西空港は被害が少なかった滑走路やターミナルビルを使って7日、3日ぶりに国内線の一部で運航を再開しました。国際線も8日から一部の便で運航が再開されます。
関西空港は、台風21号の影響で滑走路やターミナルビルが浸水したほか、タンカーの衝突で対岸との連絡橋が損傷したため今月4日から閉鎖されていました。
その後、復旧作業が進み、安全性が確認されたB滑走路と第2ターミナルを使って7日から国内線の一部で運航を再開しました。
運航が再開されたのは、関西空港を拠点とするLCC=格安航空会社の「ピーチ・アビエーション」の17便と、日本航空の2便の合わせて19便で、正午前には、再開後の第1便となる、新潟行きの便が出発しました。
これまでに目立ったトラブルはないということです。
また、国際線でも8日から一部の便で運航が再開されることが決まり、8日は「ピーチ・アビエーション」のソウルや香港、上海などを結ぶ合わせて12便が運航されます。
ただ、関西空港では、多くの航空会社が利用し、規模も大きい第1ターミナルが停電などで使えないままで、7日に運航した便は通常の国内線の3割程度にとどまっています。
このため、空港を運営する会社では、今後1週間程度で第1ターミナルを部分的に再開させ、運航本数を増やしたい考えです。
一方、空港へはタンカーが衝突した連絡橋の損傷がなかった車線で、対岸の駅とを結ぶ臨時のシャトルバスの運行が始まりましたが、連絡橋を通る鉄道は復旧まで1か月程度かかる見通しです。
-- NHK NEWS WEB