世耕経済産業大臣は、北海道の停電について、7日夜、記者団に対し、発電所の再稼働などで8日中には北海道全域で停電が解消する見通しが立ったという認識を示しました。ただ、需要が供給を上回る事態を避けるために、北海道の人たちに節電への最大限の協力を呼びかけました。
この中で世耕経済産業大臣は、北海道の停電について、火力発電所や水力発電所に加えて企業の発電設備などの稼働を進めた結果、8日中には最大360万キロワット程度まで供給が回復し、これによって北海道の全域で停電が解消する見通しが立ったという認識を示しました。
ただ、来週の平日には経済活動が活発になり需要が増えることも考えられることや、発電所の中には老朽化している施設もあり、トラブルなどで大規模な停電がおこるリスクもあるとしています。
このため世耕大臣は「電力が完全復旧するまでの間、週明けから、平常時よりも1割程度の節電が必要な状況だ」と述べ、北海道内の家庭や企業などに対して10%程度の節電を求めました。
そのうえで世耕大臣は「万が一の事態を想定し、関係者と用意周到に準備をした計画停電など、あらゆる手段の準備を進める。こうした手段は極力回避したいと心から思うので、道民の皆様には、最大限の節電へのご協力を改めてお願いしたい」と述べて、計画停電のような事態を避けるためにも、改めて北海道内での節電に協力を呼びかけました。
-- NHK NEWS WEB