スルガ銀行は7日付けで新たな社長に就任した有國三知男氏が記者会見し、一連の問題を陳謝するとともに責任の明確化のため、今後、退任した役員も含めて法的責任の有無を調べる方針を示しました。
スルガ銀行では一連の問題の経営責任を取って、創業家出身の岡野光喜会長や米山明広社長ら5人の取締役が辞任し、有國氏が新たに社長に就任しました。
7日行われた記者会見で有國社長は「このたびはお客さまや株主をはじめ多くのステークホルダーに多大なるご迷惑をおかけし、心からおわび申し上げます」と述べ、一連の問題を陳謝しました。
そのうえで有國社長は「調査結果については大いに反省している。創業家の会長も職を辞したので行員が一丸となって新しいスルガ銀行を作っていかないといけない」として、企業風土の改革に努める考えを強調しました。
また、一連の問題の責任を明確にするため調査委員会を設置し、今後、退任した役員も含めて法的責任の有無を調べて対応を取ることも明らかにしました。
一方、有國社長はスルガ銀行が関連会社に対して行っている融資の中に、不正があったのでないかと問われたのに対して「金融庁の検査中なので回答は差し控えたい」と述べるにとどめました。
-- NHK NEWS WEB