台風21号の影響でタンカーが衝突した関西空港と対岸を結ぶ連絡橋は、道路の橋桁が押し込まれただけでなく、その下を通る鉄道の線路もおよそ50センチ横にずれていたことが、橋を管理する会社の調査でわかりました。空港にアクセスする鉄道の復旧には、1か月程度かかる見通しです。
台風21号の強風にあおられて流されたタンカーが関西空港と対岸を結ぶ連絡橋に衝突した影響で、タンカーがぶつかった南側の道路の橋桁がずれるなど、大きな被害が出ました。
現在は北側の道路で、リムジンバスなど一部の車両を対象に、片側1車線ずつの対面通行が行われていますが、復旧のめどはたっていません。
一方、道路のおよそ2メートル50センチ下にはJRと南海電鉄が共用している線路が通っていますが、連絡橋を管理する「新関西国際空港会社」が調査したところ、線路が敷かれた鉄道橋も衝突で押し込まれ、およそ50センチ横にずれていることがわかったということです。
これによって上下線2本ある線路のレールがゆがみ、架線も損傷しました。
国土交通省によりますと、鉄道部分によりかかった道路の橋桁を撤去したあと、鉄道橋の修復に取りかかるということで、鉄道の復旧には1か月程度かかる見通しです。
-- NHK NEWS WEB