アメリカで、旅客機のパイロットの心のこもったサービスが話題になっています。
悪天候のため目的地ではない空港に着陸し、不便を強いられた乗客を気遣い、パイロットが配ったのは熱々の宅配ピザでした。
今月6日、乗客およそ160人を乗せて西部 ロサンゼルスを出発したアメリカン航空の旅客機は、南部 テキサス州のダラス・フォートワース国際空港に向かいましたが、雷雨のため着陸できず、およそ180キロ離れた別の空港に着陸しました。
その後、目的地への出発が翌朝に決まると、機長みずからが注文したのは熱々の宅配ピザでした。
空港ターミナルに40枚ものピザが届くと、機長は小走りで受け取りに行き、旅客機を降りてターミナルにいた乗客一人一人に配って歩きました。
この一部始終を空港の職員が撮影し、SNSで「こんな光景は今まで見たことがない」とコメントすると、アメリカの主要メディアがこぞって「思いやりにあふれている」などと好意的に取り上げました。
アメリカでは、フライトの遅延などをめぐって航空会社とトラブルが起きることが少なくなく、パイロットの心のこもったサービスは大きな話題になっています。
-- NHK NEWS WEB