台風21号による被害で関西空港の機能が低下していることから、空港の運営会社は、暫定の措置として、大阪空港と神戸空港への1日70便の振り分けを検討していることを明らかにしました。
台風21号で被害を受けた関西空港では、復旧が進んだB滑走路と第2ターミナルを使って、国内線に続いて国際線でも8日から一部の便で運航が再開されました。
8日は国際線再開後の第1便となる上海に向かう便など、国内線も合わせ47便が運航されましたが、被害が大きかった第1ターミナルでは地下の変電施設への浸水で停電が続いていて、便数は通常よりも大幅に少ない状態が続いています。
空港を運営する「関西エアポート」の山谷佳之社長は8日の会見で、全面的な運航再開までの暫定の措置として、1日当たり大阪空港に40便、神戸空港に30便の合わせて70便を振り分けることができるという考えを示しました。
このうち大阪空港では、これまでに1日最大32便まで国内線を運航できることになりましたが、国際線と成田空港で接続できる便なども運航したいという要望が複数の航空会社から寄せられているということです。
関西エアポートは、こうした要望を踏まえながら関係機関との協議などを行い、国際線も含めた振り分けの検討を進めています。
-- NHK NEWS WEB