世耕経済産業大臣は9日夜、記者団に対し、北海道内では経済活動が活発になる10日以降、電力の需給状況が厳しくなるとして、計画停電を避けるためにも20%の節電目標への協力を改めて求めました。また、世耕大臣は、10日と11日は計画停電を実施する予定はないという見通しを示しました。
この中で、世耕経済産業大臣は、北海道の電力の状況について「あす以降、企業の生産や営業活動が再開し電力需要が伸びるが、何としても計画停電の発動は避けたい」と述べました。
そのうえで、世耕大臣は「きょうの時点で、前の週に比べた節電率はおよそ9.9%だったが、気を緩めることは全くできないので、2割の節電目標に向けて取り組むことが必要だ」と述べ、10日以降、午前8時半から午後8時半までの間、2割の節電目標の達成に改めて協力を呼びかけました。
さらに、世耕大臣は、北海道内のメーカーやスーパー、コンビニエンスストアのほか、パチンコなどの遊興施設にも照明の間引き消灯などに協力を求めたと説明しました。
また、世耕大臣は「今のところ、あすとあさっても計画停電を実施する予定はない」と述べました。
一方、節電を求める期間について、世耕大臣は北海道電力に、損傷が見つかっている苫東厚真発電所の復旧の見通しを一両日中に、具体的に示すよう指示したとしたうえで、復旧までの期間を踏まえて判断したいという認識を示しました。
-- NHK NEWS WEB