地震による発電所の停止で電力の供給が厳しくなる中、札幌市ではデパートがエレベーターを止めるなど電力の消費を抑える取り組みが始まっています。
今回の地震で、北海道では最大の火力発電所が停止し、大規模な停電はほぼ解消しましたが、電力の供給が厳しくなっています。
企業活動が始まる10日は、予想される電力の需要量が383万キロワットなのに対し、供給力は346万キロワットとおよそ1割足りず、国は家庭や企業に20%を目標に節電への協力を求めています。
札幌市中央区のデパート、さっぽろ東急百貨店は電力の消費を抑えるため8日から一部のエレベーターを止めていましたが、9日からは全体の半数に当たるエレベーターを止めています。
さらにエスカレーターの照明を消し、食料品売り場を除いて閉店時間を2時間早めました。
60代の男性客は「不便には感じないので、もっと照明を暗くしてもいいと思う」と話していました。
さっぽろ東急百貨店営業推進部の熊谷美保統括マネジャーは「お客様にはご不便やご迷惑をおかけしますが、節電に最大限取り組み、20%削減に向けて努力している」と話しています。
-- NHK NEWS WEB