兵庫県西宮市の阪神電鉄 甲子園駅から電車に乗り、座席に座った通勤客が今月3日、尻をやけどする大けがをしていたことがわかり、警察は何者かが座席に薬品をまいたとみて、傷害などの疑いで捜査しています。
今月3日の午前11時すぎ、通勤のため兵庫県西宮市の阪神電鉄・甲子園駅から上りの急行電車に乗った50代の会社員男性が、座席に座ったところ、尻に痛みや熱さを感じ、終点の大阪 梅田駅で降りたあと、警察に届け出ました。
警察によりますと、男性は座った際に、席がぬれているのに気付き、すぐ別の席に移りましたが、尻に全治1か月の大やけどを負い、今も入院して手当てを受けています。ほかの乗客の被害は確認されていないということです。
これまでの調べでは、やけどは化学薬品によるものとみられ、電車の清掃員が男性が、座った座席の足元に、ラベルの付いていないペットボトルが倒れていたのを見たということです。
警察は、何者かが座席に薬品をまいたとみて、薬品の特定を進めるともに、傷害や阪神電鉄に対する業務妨害の疑いで、駅の防犯カメラの映像などを捜査しています。
阪神電鉄は「捜査中なのでコメントは差し控える」としています。
-- NHK NEWS WEB