台風21号で被害を受けた関西空港では、停電で多くの航空会社が利用する第1ターミナルの閉鎖が続いていますが、今週中の部分的な再開に向けて復旧作業が進められています。
関西空港では、復旧が進んだ第2ターミナルで国内線と国際線の一部の運航が再開されていますが、多くの航空会社が利用する第1ターミナルは地下の浸水による停電で閉鎖が続いていて、発着する便数は通常の国内線で30%、国際線で8%にとどまっています。
空港の運営会社によりますと、第1ターミナルでは地下の浸水はほぼ解消されたほか、一部のエリアでは電気がつき始め、今週中にも部分的な再開が可能だということです。
また国内線の搭乗手続きのカウンターでは、一部は稼働することを確認できていて、空港の運営会社では再開までに手続きが可能な窓口を増やしていきたいとしています。
ビル内のテナントでは停電が続いていますが、コンビニエンスストアが仮営業を始めていました。店内は停電しているため、店の前でレジを使わず、配送されたパンや飲み物を販売していました。店員の女性は「停電で冷房が使えないので暑くて大変です。第1ターミナルの復旧が進み、早く多くの会社で運航が再開されてほしい」と話していました。
今回の台風21号では住宅などの停電も続いています。
関西電力によりますと、関西の2府4県では10日午前11時の時点でも合わせておよそ1万3000戸が停電しています。中には、道路に木が倒れているなどで現場への立ち入りが難しく、復旧に時間がかかるところもあるということです。
-- NHK NEWS WEB