台風21号で被害を受けた関西空港について、石井国土交通大臣は今週中にも、浸水したA滑走路と第1ターミナルの部分的な再開を目指す考えを示しました。
台風21号の被害を受けた関西空港では、被害の少なかったB滑走路や第2ターミナルを使って一部の運航が再開されましたが、多くの航空会社が利用する第1ターミナルと浸水したA滑走路は閉鎖が続いています。
これについて、石井国土交通大臣は11日の閣議のあとの記者会見で、「今週中にもA滑走路と第1ターミナルの南半分の暫定運用を実現するよう取り組んでいく」と述べ、復旧作業を進め、週内にも部分的な再開を目指す考えを示しました。
また、タンカー船が衝突して損傷した連絡橋の橋桁の撤去作業は12日にも始まり、今月14日にも終了するという見通しを明らかにしました。空港に向かう鉄道は、作業が順調に進めば、今月中にも運転を再開できる見込みだとしています。
さらに石井国土交通大臣は、関西空港の機能が低下しているため、関西空港から周囲の空港に国際線、国内線を振り分ける計画について、大阪空港に発着する便で1日40便、神戸空港に発着する便で1日30便をそれぞれ増やす方向で、関係機関との協議を進めていることを明らかにしました。
-- NHK NEWS WEB