大阪 枚方市がふるさと納税の返礼品としていた最高級のA5ランクの牛肉に基準に達しない低いランクの肉が含まれていたことが関係者への取材でわかりました。大阪府は牛肉を販売していた市内の会社が不当な表示をしていたとして行政処分を行いました。
この会社は大阪 枚方市のレストラン「ステーキカッポー恒づね」を経営する「恒づね」です。
大阪府によりますと、この会社が最高級のA5ランクとして販売していた牛肉は、枚方市がふるさと納税の返礼品として発送していましたが、基準に達しない低いランクの肉が混入していたということです。
この会社では3年前から牛肉の通信販売を行っていますが、この事業でA5ランクとしていた肉が基準に達していなかったほか、経営するレストランで柔らかい雌牛の肉として出していた肉が、実際はほとんどが雄だったということです。
消費者から苦情があり府が調査した結果、明らかになったということです。
府は消費者を誤解させる不当な表示だとして、会社に対して通信販売事業とレストランでの表示について、景品表示法に基づき再発防止などを命じる措置命令の行政処分を行いました。
「恒づね」はホームページで「お客様や関係者に多大なご迷惑をおかけしたことをおわびします。再発防止に取り組みます」というコメントを出しました。
一方、枚方市の担当課長はNHKの取材に対し「寄付してくれた方に深くおわび申し上げます。返礼品を送り直すなどの対応を検討していきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB