中国の高速鉄道で乗客2人が車内で購入した弁当のうち1つに大量のカビが生えているのが見つかり、先に、もう1つの弁当を食べ始めていた乗客はおう吐などの症状を訴えていて、食品の品質管理のあり方が改めて問われています。
今月8日、中国の高速鉄道で乗客の男性2人が車内で弁当を買ったところ、このうち1つの白米に大量のカビが生えているのが見つかりました。また、先に、もう1つの弁当を食べ始めていた乗客の男性は、おう吐や下痢の症状を訴えました。
地元メディアによりますと、この弁当は10年以上、鉄道会社と取り引きしている上海の食品会社が作ったもので、食品会社は弁当をすべて回収し、生産をとりやめているということです。
この食品会社は地元メディアの取材に対し、弁当は高温高圧で無菌状態にするため、常温でも消費期限は90日だとしたうえで、カビが生えた原因について「弁当を運ぶ過程で容器が破損した可能性が高い」と説明しています。これについて地元メディアは90日という長い消費期限内に弁当が変質していた可能性があると指摘しています。
中国版ツイッターの「ウェイボー」には、「乗車時間は10時間もないのになぜ90日間も長もちする弁当を作る必要があるのか」とか、「消費期限90日の弁当なんてカビが生えてなくても食べたくない」といった投稿が相次ぎ、食品の品質管理のあり方が改めて問われています。
-- NHK NEWS WEB