海外でも人気の日本酒「獺祭」を製造する山口県岩国市の酒造メーカーは、西日本豪雨で生産設備が被災して出荷できなくなっていましたが、新たに仕込んだ酒が出来上がり、13日、およそ2か月ぶりに出荷が再開されました。
「獺祭」を製造する岩国市周東町の酒造メーカー、旭酒造は、7月の西日本豪雨で酒蔵などの設備が浸水する被害を受けて、一時生産ができなくなりました。
7月下旬には設備が復旧し、酒造りを進めたところ、新たに仕込んだ酒が出来上がり、一定の生産量が確保できたとして、13日、およそ2か月ぶりに出荷を再開しました。
出荷センターでは、13日朝、箱詰めされた合わせて1万4000本余りの「獺祭」が次々にトラックに積み込まれ、全国の取扱店に向けて出発しました。
メーカーによりますと、13日の出荷量は被災前の半分程度にとどまっているということで、来週以降にも通常の出荷ペースに戻したいとしています。
旭酒造の桜井一宏社長は「ようやく出荷できて、うれしく思います。全国の皆さんにまた楽しんでもらいたいです」と話していました。
-- NHK NEWS WEB