台風21号で被害を受けた関西空港は、地下が浸水し閉鎖していた第1ターミナルが14日から一部で運用が再開され、国内線と国際線合わせて122便が運航される見通しです。
関西空港では、2本ある滑走路のうちB滑走路と第2ターミナルを使って運航が再開されていますが、多くの航空会社が利用する第1ターミナルは地下の電源設備の浸水で停電し閉鎖されていました。
これまでに復旧が進み、14日から一部で運用が再開されることになりました。
第1ターミナルでは、午前6時ごろから利用客が訪れ始め、和歌山県から自宅のある埼玉県に帰るという男性は「報道でひどい被害だと見ていたが思っていたよりも早く部分的にでも再開してよかった。早く全体が再開してほしい」と話していました。
14日は、再開された南側のエリアで国内線39便、国際線83便の合わせて122便がA滑走路やB滑走路を使って運航される見通しで、午前7時すぎ最初の便となる羽田空港への国内便が出発しました。
空港を運営する会社などによりますと、第1ターミナルは北側のエリアでも今月21日に運用が再開され、全面的に再開できる見通しになったということです。
さらに、タンカーの衝突で破損した空港の連絡橋のうち、鉄道の部分についても施設に大きな損傷がなければ、同じ今月21日に運転が再開される見通しだということです。
関西空港をめぐっては、大阪空港と神戸空港に国際線を含めて最大それぞれ40便と30便を振り分けることも決まっています。
-- NHK NEWS WEB