通貨安が続くトルコの中央銀行が、大幅な利上げに踏み切ったことで金融市場には、この対応を好感する受け止めが広がり、トルコの通貨リラや株価指数が値上がりしました。
トルコの中央銀行が、市場の予想を上回る大幅な利上げに踏み切ったことで、13日のロンドン外国為替市場では、通貨リラの値下がりに一定の歯止めがかかるとして、この対応を好感する受け止めが広がりました。
このため、トルコの通貨リラが買われて、発表前の1ドル=6.4リラ前後から、利上げの発表直後には一時、1ドル=6リラ近くまで6%余り上昇しました。
また、トルコの株式市場では、多くの銘柄が買い戻されて、主要な株価指数は、前日の終値に比べて約2.4%値上がりしました。
市場関係者は「トルコの中央銀行は、今の段階でできることを思い切って実施した形で、よい意味でのサプライズといえる。ほかに悪い材料がでなければ、当面、通貨リラは値上がりする傾向が続くだろう。ただ、これでトルコ経済の先行きに対する懸念が、すべて払拭(ふっしょく)されたわけでなく、多額の赤字を抱える財政政策をはじめ、経済の先行きは予断を許さない」と話しています。
-- NHK NEWS WEB