ショパンが活躍した時代の19世紀のピアノを使った初めてのピアノコンクールが、ショパンの故郷であるポーランドで開かれ、オランダを拠点に演奏活動をしている川口成彦さんが2位に入りました。
このコンクールは、19世紀のショパンの時代の楽器の音色を再現しようと、ポーランドの国立ショパン研究所がことし初めて開き、日本人4人を含む若手の演奏家30人が参加しました。
審査は、ポーランドの首都ワルシャワで4日から13日にかけて行われ、本選には、盛岡市出身で現在オランダを拠点に演奏活動をしている川口成彦さん(29)ら6人が残り、それぞれオーケストラとともにショパンのピアノ協奏曲を演奏しました。
川口さんは12日、ショパンが最も好きだったというフランスのメーカーによるピアノで感情豊かな演奏を披露しました。13日に発表された最終審査の結果、川口さんは2位に入りました。
川口さんは「これまでの人生でいちばんの大舞台だったので、緊張との戦いだったが、自分のやりたい音楽をやることができた。きょうから新しいスタートラインに立った気持ちで演奏家として成長していきたい」と話していました。
また、審査員の1人は、川口さんの演奏について「彼は深い感情を持ちそれを観客にとても上手に伝えることができる演奏家だ」と高く評価していました。
-- NHK NEWS WEB