国内で販売される新車の売り上げが減少する中、石油元売り大手の中にはガソリンスタンドの利用客の確保につなげようと、インターネットを利用した新車の販売を始める会社も出てきています。
若者の車離れや自動車の燃費の向上が進んだことなどから、ガソリンの需要の減少傾向が続いていて、石油元売り大手の中には車のリースや販売に乗り出している会社も出てきています。
このうち「コスモ石油」は、6年前からガソリンスタンドなどでの新車のリース事業に乗り出していて、先月からは新たに、インターネットを利用した新車の販売を始めました。
会社によりますと、利用者はいろいろなメーカーの車を1か所で選ぶことができたり、自動車販売店よりも数万円安く購入できたりするほか、コスモ石油のガソリンスタンドでは、3年間にわたってガソリンの値引きを受けられるということです。
インターネットを利用した販売は、今のところ5つのメーカーの24の車種を取り扱っているということで、ことし3月末までには国産のすべての車を取り扱う予定だということです。
コスモ石油マーケティングの武田光弘ビークル事業グループ長は「『若者の車離れ』などと言われているが、リースやインターネットで簡単に車を購入できるようにすることで、気軽に車に乗ってもらい、少しでも利用者の減少に歯止めをかけていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB