運転手のいない自動運転の車で、住民を駅や商業施設などに送迎する実証実験が、14日から都内の公道で始まりました。
この実験は、自動運転の開発を行っている群馬大学とNTTデータが行い、江東区の豊洲地区の住民42組が参加しています。
実験は3日間、公道を使って行われ、住民は、専用のシステムを使って、乗車したい場所と降りたい場所を入力して車を呼び出します。
車が到着して乗り込むと、自動的に目的地まで送迎してくれる仕組みで、14日は60代の女性が孫と一緒に自宅からショッピングセンターまで利用しました。
利用した女性は「想像以上にスムーズでした。自分も高齢者で運転するのは怖いので、自動運転の車で移動できる未来が来たらうれしいです」と話していました。
車の運行や配車は、NTTデータが管理し、今、車がどこを走っているかや運行の状況をリアルタイムで把握できるということです。
会社では、2年後にはバス会社やタクシー会社などと連携して自動運転の車による住民の送迎を実用化させたいとしています。
NTTデータ第一公共事業本部の町田宜久課長は「実証実験を繰り返し精度を高めて利便性の高い交通サービスを確立したい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB