就職活動を進める大学生の半数近くが、AI=人工知能の発達で将来、人手が要らなくなる可能性のある職業を意識しているという調査結果がまとまりました。
就職情報サービス大手、リクルートキャリアは先月、来年卒業予定の大学生に就職活動についての調査をインターネット上で行い、1300人余りから回答を得ました。
この中で、AIの発達に伴って将来、人手が要らなくなる可能性のある職業を意識したことがあるか尋ねたところ、全体の46.9%が「ある」と答えました。このうち、文系では48.6%が、理系では43.1%が「ある」と答え、文系の学生のほうがAIを意識しているという結果になりました。
具体的な業種では、銀行や保険会社などの金融業界のほか、百貨店やスーパーなどの小売業界を挙げる学生が目立ちました。
また、仕事の内容では、事務部門を挙げた学生が最も多く、次いでトレーダーやアナリスト、生産管理や品質管理などとなっています。
調査した会社は「最近は安定した職に就きたいと考える学生が増える傾向にあり、こうした学生はAIが及ぼす人間の仕事への脅威に敏感になっているようだ」としています。
-- NHK NEWS WEB