アメリカで人気が高まっている日本の包丁についてより広く知ってもらおうと、首都ワシントンで福井の鍛冶職人たちが伝統的な刃物作りを披露しました。
このイベントは、ワシントンで日本の包丁を販売するアメリカの企業が企画したもので、福井県の伝統的工芸品「越前打刃物」の鍛冶職人3人が招かれました。
職人たちが、熱した鉄をハンマーでたたいて日本の伝統的な刃物作りを披露すると、会場に集まった100人余りの見学客は興味深そうに熱心にカメラに収めていました。
アメリカでは、切れ味が鋭く耐久性にすぐれている日本の包丁が近年人気を集めていて、アメリカへの輸入も増加傾向にあります。
参加者のうち、ワシントンのレストランでシェフをしている男性は「日本の包丁を長年使っているが、薄くて軽くてすばらしい品質だ」と話していたほか、家庭で日本の包丁を使っているという女性は「実際に包丁を作るところは見たことがなかったので、とてもよかったです」と喜んでいました。
福井県から来た「越前打刃物」の職人の加藤義実さんは「日本の包丁を知ってもらうために来たが、大勢の外国の方に実際の鍛造を見てもらってありがたかった」と述べ、日本の包丁がアメリカでより広く知ってもらえるよう、期待を寄せていました。
-- NHK NEWS WEB