北海道は、今回の地震で観光に深刻な影響が出ていることを受けて、補正予算案に風評被害の対策費を盛り込むほか、観光客を誘致するための働きかけを行うことにしています。
今月6日の地震以降、北海道内での宿泊施設のキャンセルは50万人分に上り、損失額は100億円に達するという観光団体の推計もあり、影響が深刻になっています。
これについて北海道の高橋知事は、14日、記者団の取材に対し、「北海道は豊じょうの秋を迎えつつあり、一定程度イベントをやってほしいという思いを持っている」と述べ、節電が求められている中でも、できるかぎり通常どおりの経済活動を行うよう求めました。
北海道は、観光への影響を最小限にとどめるため、編成を進めている補正予算案に風評被害の対策費を盛り込み、今の定例の道議会に提出する方針です。
また、北海道を訪れる外国人観光客は年間およそ300万人に上ることから、道は、海外の道の事務所を通して、海外の航空会社や旅行会社などにも観光客を誘致するための働きかけを行うことにしています。
-- NHK NEWS WEB