大型で強い台風22号は、フィリピンを通過したあと、南シナ海を西へ進み、香港に接近していて、香港の気象当局は、警戒レベルを5段階のうち3番目に引き上げ、海岸に近づかないことや、外出を控えるよう呼びかけています。
日本の気象庁などによりますと、大型で強い台風22号は、日本時間の16日午前3時には香港の南東およそ390キロにあり、1時間に25キロの速さで南シナ海を西北西へ進んでいます。
中心の気圧は955ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は60メートルで中心から190キロ以内の範囲では風速25メートル以上の暴風が吹いているとみられます。
香港では16日未明から風が次第に強まり、香港の気象当局は、日本時間の16日午前2時すぎ、警戒レベルを5段階のうち3番目に引き上げ、海岸に近づかないことや、外出を控えるよう呼びかけています。
香港では16日は1日、ほとんどの航空便が欠航となるほか、マカオや中国南部の都市を結ぶフェリーが運休になるなど影響が出ています。また、マカオでも風が強まっていて、15日夜遅く、地元政府がカジノを運営する企業に対し、営業を一時取りやめるよう求めました。
-- NHK NEWS WEB