北海道では、地震のあと停止している苫東厚真火力発電所のうち1号機が、早ければ18日にも再稼働する見通しです。しかし、電力需給は厳しい状態が続くとして、経済産業省などは18日以降も引き続き節電への協力を求めています。
電力不足を受けて、経済産業省は今月10日から14日まで北海道の家庭や企業に対して、20%を目標に節電を要請していましたが、水力発電所などの再稼働が進んで供給力が回復したことから、具体的な節電目標を設けないことを決めました。
また、道内で最大規模の苫東厚真火力発電所では、1号機が当初の見込みより早く18日にも再稼働する見通しです。
これによって、供給力はさらに改善するものの、経済産業省では、老朽化した発電所も稼働させているため、トラブルで運転停止になる可能性があり、厳しい需給の状態が続くとしています。
このため経済産業省や北海道電力は、18日以降も北海道の家庭や企業に対し、引き続き節電への協力を求めています。
具体的には、使っていない部屋の照明を消したり、使わない家電製品のプラグを抜いて待機電力を減らしたりするなど、日常生活や企業活動に大きな影響のない範囲で節電に協力するよう呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB