北海道電力は地震のあと停止していた苫東厚真火力発電所の1号機を19日午前9時に再稼働させました。これにより北海道内の電力の供給力は地震前日のピーク時の需要を上回る水準に改善することになります。
北海道電力の苫東厚真火力発電所は、地震によって1号機、2号機、4号機のすべてが運転を停止し、北海道の全域が停電する原因にもなりました。
このうち、ボイラーが損傷した1号機は、18日中の再稼働を目指していましたが、ボイラー内の水の取り替え作業が長引き、午前9時に安全性が確認され、再稼働しました。
1号機は出力が35万キロワットで、再稼働によって電力の供給力は391万キロワットと、地震前日のピーク時の需要、383万キロワットを上回る水準に改善します。
1号機の再稼働で、北海道の電力供給にはいくぶん余力ができますが、北海道電力は地震後に運転している老朽化した発電所ではトラブルが起きるおそれもあるとしています。
このため、19日以降も家庭や企業に対して、例年、冬場に呼びかけている「無理のない範囲」の節電を求めることにしています。
-- NHK NEWS WEB