個人が保有する預金や株式などの金融資産は、ことし6月末の時点で1847兆円余りと、株価の上昇などを背景にこの時期としては過去最高を更新しました。
日銀が3か月ごとに発表している「資金循環統計」によりますと、ことし6月末の時点で個人が保有する預金や株式、投資信託などの金融資産の残高は、合わせて1847兆7829億円となりました。
これは株価が上昇していることが主な要因で、この時期としては、2年連続で増加し過去最高となりました。
資産の内訳をみますと、「現金・預金」は、去年の同じ時期より2%増えて970兆円余り、「株式など」が、8.8%増加して202兆円余り、「投資信託」は、0.9%増えて73兆円余りとなっています。
一方、日本国債の保有者別の残高も公表されていて、金融緩和策の一環として大量に国債を買い入れている日銀の保有残高は465兆円余りと、去年の同じ時期より6.5%増加しました。
全体に占める保有比率も42.3%に上り、残高、保有比率ともに過去最高となりました。
また、海外の投資家の保有残高は、7.5%増えて126兆円余り、保有比率は全体の11.47%を占め、こちらも残高、保有比率ともに過去最高となっています。
-- NHK NEWS WEB