世界的に人気のスパイ映画「007」シリーズの次回作の監督に、日系アメリカ人のキャリー・フクナガさんが選ばれました。
アメリカのメディアなどによりますと、「007」シリーズの25作目の監督に選ばれたフクナガさんは、アメリカ西部のカリフォルニア州出身の日系3世で、現在41歳で、父親が日系3世だと言うことです。
報道によりますと、北海道で4か月間生活したこともあるということです。2014年には、監督した刑事ドラマシリーズで、世界の優れたテレビ番組に送られるエミー賞の「ドラマ監督」部門を受賞しています。
また、アメリカの動画配信大手「ネットフリックス」が初めて制作したオリジナル映画の監督を担当し、西アフリカで過酷な状況を生き抜く少年兵の姿を描きました。
「007」シリーズのプロデューサーはフクナガ監督について、「多才で革新的な映画作りに定評があり、シリーズにふさわしい監督です。一緒に仕事をすることをうれしく思います」とコメントしています。
イギリスの情報機関のスパイ、ジェームズ・ボンドが活躍する「007」シリーズの監督をめぐっては、先月、最新作を任される予定だったダニー・ボイルさんがプロデューサーとの意見の相違を理由に降板したため、後任の人選が注目されていました。
次回作の撮影は来年3月に始まり、公開は再来年の2月だということです。
-- NHK NEWS WEB